ダークツーリズムという言葉をご存知ですか
多くの人が旅行で観光に行くと、立派なお城やレストランなど華やかな場所に行くことが多いですよね
しかし世界各地には華やかな場所だけでなく、人類の歴史の中で悲しい出来事を経験した場所も数多くあります
戦争の爪痕や未曾有の大災害など後に残った建物や土地
いわゆる負の遺産といわれる場所です
現場を訪れ、自分で見聞きし感じて、自分の感情と対峙する
そのような人類の悲しみの現場と対峙する旅がダークツーリズムです
せっかくの楽しい旅行なのに実際に訪れると悲しくなったり、不愉快になったりすることもあるかもしれません
歴史の解釈に正しい答えなどありません
実際に訪れて空気を感じることでただ本で読むことと感じ方は変わるはずです
私たちは知らず知らずに訪れて経験していることも多いのではないのでしょうか
日本では子供から大人まで原爆ドームや平和記念公園を訪れる機会がありますし、沖縄へ行くと戦争の爪痕がまだ残っています
世界の代表的な負の遺産といわれる場所は
- アウシュビッツ・ビルケナウ強制収容所/ポーランド
- ベルリンの壁/ドイツ
- 911メモリアルミュージアム/アメリカ
- キリングフィールド/カンボジア
- チェルノブイリ原子力発電所/ウクライナ
- ヌヌマチガマ/日本
などが挙げられるます
まだまだ数多くの場所がありますので詳しく学びたい方は
人類の悲しみと対峙する ダークツーリズム 入門ガイド
とうい本がお勧めです
この本では多くの負の遺産が載っており、さらにその歴史の背景まで解説があります
その歴史の解説がとても勉強になり実際訪れてその空気を感じたくなります
最後に筆者の言葉を一部紹介すると
この本を作っている最中、なぜこんな悲惨なことが起こってしまったのか?なぜそんな酷いことができるのか?と何度も絶望的な気分になりました
歴史の当事者たちは、彼らの価値観の中で最善の選択をしていたのだとうい事実を突きつけられました
人は過去から学ぶことができる生き物です
歴史に対峙して『なぜ』と思えることが『人類の悲しみの現場』が生かされていることの意味、ダークツーリズムの意味なのではないでしょうか
と言っています
過去の歴史は変えられません
現代に生きる私たちは過去に学び、同じ過ちを繰り返さないと誓わなければならない
と感じさせる一冊でした
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